昭和34年、栃木県生まれ。陰陽道研究家。明階神職資格取得。
十代の頃より真言密教・修験道・神道などの修行を重ね、戦国時代より陰陽道を伝承する希少な家筋の流儀を受け継ぐ。
現在も陰陽道研究の第一人者として、映画「陰陽師」や大河ドラマ「義経」など、30以上の映像作品に陰陽師指導・呪術監修として携わり続けている。
<主な著書・監修作品>
著書
『現代・陰陽師入門』(朝日ソノラマ出版)
執筆参加
夢枕獏編『陰陽夜話』、同編・朝日文庫『陰陽師☆徹底解剖』(朝日新聞出版局)、『陰陽師ときがたり絵巻』(角川書店)、『異界シリーズⅢ 安倍晴明&陰陽道・二』(徳間書店)、『<安倍晴明>の文化学』(新紀元社)
指導・監修作品
映画「陰陽師」「陰陽師・Ⅱ」「姑獲鳥の夏」「魍魎の匣」、NHK大河ドラマ「義経」「平清盛」、NHKドラマ「陰陽師」など(他多数)
陰陽道の「陰陽」は「占い」(主に六壬式占)を指し、「道」は律令体制下では部署、係という意味で、『国家的な占い機関』という意味となります。古代中国の陰陽五行からきており、穢(けが)れを祓ったり、人外の物の怪などを従わせる技術です。
また自然の変異や人の吉凶を診る占星術や風水術等の占いも専門としています。よく宗教と混同される事がありますが、陰陽道には教えも哲学もなく、純粋な技術の体系なのです。
陰陽道は平安時代の中頃から時の権力者と共に政(まつりごと)に深く関わってきました。
ところが明治3年に発布された「陰陽道禁止令」により陰陽道は社会的に抹殺されてしまったそうです。しかし力を受け継いだ一部の隠れ陰陽師は、その技術を研磨し、祓いや祈祷の他に呪的・霊的ボディガードのような活動を、現代に至るまで密かに続けています。